【スマホ版】MetaMask(メタマスク)の入手方法と初期設定

この記事では、この仮想通貨取引の幅を広げるための必須アイテムであるメタマスク(MetaMask)のスマホアプリ版のついて詳しく解説していきます。
※【PC・ブラウザ版】MetaMask(メタマスク)の入手方法と初期設定はこちら

この記事をざっくり言うと…
  • MetaMask(メタマスク)スマホアプリの概要や設定方法を解説
  • メタマスクで仮想通貨の入出金方法、注意点が理解できる
  • イーサリアム以外のネットワークに接続する方法についても紹介

仮想通貨ウォレットについてやMetaMaskの特徴を下記事で説明していますので合わせて読んでみてください。

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目次

メタマスク(MetaMask)スマホアプリとは?

スマホアプリ版メタマスクでは主に次のような次のようなことができます。

MetaMask(メタマスク)スマホアプリでできること

  • ERC20トークン(イーサリアムチェーンのトークン)の保管・管理・送受信
  • NFTの保管・管理・送受信
  • トークンのスワップ
  • DeFi・NFTマーケットプレイス・ブロックチェーンゲームに接続し決済など

MetaMaskは、あくまでもイーサリアムと、イーサリアムとのEVM互換性を持つブロックチェーンに対応したウォレットです。
ビットコインやSolanaチェーンといった、イーサリアムとの互換性がないブロックチェーンを基盤にしたサービスにMetaMaskは使用できないので注意が必要です。

MetaMaskでBSCネットワークに接続して、バイナンスからBSC経由でビットコインを送金した場合は、BTCBと名前を変えてBTCをMetaMaskで保管できます。
この場合、常にBSC経由での入出金となるため注意が必要です。

メリットデメリットとして以下のようなことが挙げられます。

メリットデメリット
 PCなしでも取引できる
どこでも使えて、情報を逃さない
PCと同期できて使い勝手が良い
取引所の送付アドレス間違えをしにくい
スマホを紛失した場合のリスクがある
リカバリーフレーズが流出すると乗っ取られる
通信方法のリスクがある
機種変更の際、手続きが面倒

スマホアプリなので機種変更した際は再度設定が必要になります。
アプリをインストールして、メタマスクの設定をする際にリカバリーフレーズを入力し、さらにトークン設定などもしなければいけません。
しかも、新しいスマホからブラウザ版へアクセスするためにもシークレットリカバリーフレーズが必要なのでしっかりした保管が必要になってきます。

シークレットリカバリーフレーズのしっかりとした保管が重要じゃ!

スマホアプリ版メタマスク(MetaMask)の初期設定

スマホアプリ版メタマスクはダウンロードしてから設定まで10分程度で完了します。

手順は次のようになっています。

スマホアプリ版メタマスクの初期設定手順
  • アプリをダウンロード・インストール
  • ウォレットの作成
  • 初期設定と確認

手順通りに行えば簡単ですので、初めての方も以下の詳細を見ながら挑戦してみてください。

 ①アプリをインストール

①アプリをインストール

アプリをインストールする際は、必ずアプリストア又は公式サイトから行います。

【メタマスク公式サイトはこちら>>】

偽サイトも多く存在するから必ず上記URLからダウンロードするのじゃ

iPhone版は「入手」、Google Play版は「インストール」をタップするとインストールが始まります。
インストールが終わればダウンロード完了です。

②ウォレットの作成

②ウォレットの作成
STEP

インストールが完了して、アプリを開いて「開始」をタップすると2つが選択できる画面になります。

  • シークレットリカバリーフレーズを使用してインポートする
  • 新しいウォレットの作成

この中から「新しいウォレットの作成」を選択し、品質向上のご協力の画面で「同意します」をタップします。

STEP

パスワードを設定します。

パスワードは最低8文字以上で入力し、「復元できないことを理解しています」にチェックを入れて、パスワードの作成をタップします。

パスワードが次回以降ログインするたび必要となりますので、必ずメモしておいてください

続いて、メタマスクの注意点などについての動画が流れるので内容を確認し、見終わったら「開始」をタップします。

STEP

シークレットリカバリーフレーズの注意点が表示されます。内容を確認して「開始」をタップ。

シークレットリカバリーフレーズを表示するをタップすると、12個の英単語が表示されますので、すべてメモをしていきます。

現在スマホの設定では、スクリーンショットができないようになっているため、紙に書き留めるか、メモなどに入力して印刷しておきます。

スプレッドシートなどクラウドデータで保存すると万が一流出する可能性もあるぞ。印刷したら削除するのじゃ。
加えて、スマホの中にデータとして残さないように注意するのじゃぞ。

STEP

次の画面では、パスワードを再入力後。先程保存したシークレットリカバリーフレーズの確認となります。
下にある12の英単語を順番通りタップして並び替えます。
間違えてもその単語をタップすれば別の単語に変更できます。
並べ終わったら「バックアップの完了」をタップします。

画面が切り替わったら「完了」をタップして設定完了です。

③初期設定と確認

③初期設定と確認

ここまででメタマスクを使うことは可能ですが、以下の設定と確認をしておくことをおすすめします。

メタマスクの初期設定と確認
  • 日本円での表示
  • 日本語への切り替え
  • シークレットリカバリーフレーズの確認

以下でやり方を解説します。

日本円での表示

メタマスクは初期設定で通貨がUSD表示なので、通貨表示を日本円(JPY)に変更しておきます。

変更方法は「画面左上の三本線のアイコン」をタップして「一般」を選択。

メタマスクスマホ「設定変更」

一般の中の「通貨換算」がUSDとなっているので、JPYに変更します。

メタマスクスマホ「通貨表示変更」

そうするとメイン画面の通貨表示が日本円となるので見やすくなります。

日本語への切り替え方法

スマホ版メタマスクは、基本的に日本語対応されていますが、ダンロードした環境などにより英語表記となっている場合があります。その場合の変更方法を紹介します。

まず、最初に画面左上の三本線をタップ。次に「Settings」→「General」とタップしていきます。

メタマスクスマホ「言語設定」

「Current Language」の中の「English」をタップ。

言語一覧が表示されますので、「Japanese」を選択します。

メタマスクスマホ「言語設定変更」

これで日本語表示に変更できました。

シークレットリカバリーフレーズの確認

万が一シークレットリカバリーフレーズがわからなくても、ログイン状態であれば確認できます。

確認方法は画面左上の三本線をタップし、セキュリティとプライバシーを選択します。

メタマスクスマホ 「セキュリティ」

「秘密のリカバリーフレーズを表示」をタップすると「パスワード入力」を求められるのでパスワードを入力して「次へ」をタップ。

メタマススマホ「カバリーフレーズ確認」

そうすると確認が可能です。

メタマスク(MetaMask)スマホアプリの使い方【基礎編】

メタマスク(MetaMask)スマホアプリの使い方の基礎編として、ここでは次の3つを解説します。

  • MetaMask(メタマスク)への入金方法
  • MetaMask(メタマスク)からの出金方法
  • MetaMask(メタマスク)でスワップ(交換)する方法

それぞれの詳細を以下で解説します。

MetaMask(メタマスク)への入金方法

MetaMask(メタマスク)への入金方法

メタマスクへ入金する場合は、クレジットカードで購入または取引所ウォレットなどからメタマスクのアドレスに仮想通貨を送金します。

ただし、メタマスクは初期設定状態ではイーサリアムを使ったブロックチェーン ERC-20規格の仮想通貨しか送付ができませんので注意が必要です。

ERC-20トークンは、こちらのサイトで確認できるので、自分が送金したい通貨がタイプしているか確認してみましょう

【Etherscan:対応通貨一覧】

ちなみに、メタマスクに別のネットワークを追加することで、BSC規格のトークンや、Polygonネットワークを追加して入金することもできるぞよ

ApplePayまたはクレジットカードでの仮想通貨購入

トップページの「購入」から購入することができます。

  • 「ApplePay」または「Debit or Credit」を選択します。
  • 購入希望通貨、購入金額を記入します。
  • 最も安いプロバイダーを選択し、「購入」をタップします。
  • 各プロバイダーごとの指示に従い購入まで進めましょう。

取引所ウォレットなどからMetaMaskへの送金方法

手順は以下の3STEPです。

STEP
MetaMaskのアドレスをコピー

MetaMaskへの送金はMetaMaskのパブリックアドレスが必要です。
「受け取る」からQRコードまたはアドレスをコピーして送付元の取引所のアドレスに貼り付けましょう。

STEP
送金元の取引所の出金アドレス欄に貼付け

送金元の仮想通貨取引所により、方法は若干異なりますが、基本的に出金画面に送金先のアドレスを貼り付け、送金先情報を入力します。

例としてGMOコインから送金する画像を紹介します。送金するコインを選んで送付先アドレスを貼り付け(またはQRコードで取り込み)します。

メタマスクスマホ「送金画像」
STEP
送金額を入力して送金

最後に送金金額を入力して送金します。

MetaMaskへの送金の手続きや手数料などはMetaMask側ではなく取引所によって違うので、各取引所の送金ルールをしっかり確認してから送金手続きをするようにしてください。
下画像は入金(送金)後のMetaMask側の画面です。

MetaMask(メタマスク)からの出金方法

MetaMask(メタマスク)からの出金方法

MetaMaskから他の仮想通貨取引所などに出金(送金)する場合の手順は以下の通りです。
※国内取引所の場合日本円に交換できます。

STEP
出金先で送金アドレスを入手

まず初めに出金先(送金先)のウォレットを開き送金用アドレスを入手します。

この場合も入金と同じようにコピーペーストを徹底してください。

アドレスの表示方法は各取引所で違ってくるのでご注意ください。

STEP
MetaMaskで送信先アドレスを登録

MetaMaskを開き、送金したい通貨を選択します。

「送信先(To)」にSTEP1で取得した送金アドレスを入力してください。
※必ず手打ちせず、コピー・ペーストで行って下さい。

STEP
出金(送金)金額指定

送金したいアセット(通貨)と金額を選択してください。
※「最大額を使用」で現在のガス代(手数料)を引いた最大額を選択できます。

STEP
ガス代を指定し送金

手数料(ガス代)を選択し、送金内容に間違いがないか確認後、「送信」をタップします。
その日のイーサ(ETH)のレートによって送金手数料、送金されるスピードも異なります。

ガス代とは?
仮想通貨・ブロックチェーンを使った取引・処理を完了させるのに必要な手数料です。
ブロックチェーン上で取引を行うたびに、取引履歴を記録する作業が発生しており、この作業に対する報酬として支払われます。
メタマスクでは、入出金や、スワップを行う際、DeFiに接続して取引を行う際にガス代が発生します。

イーサリアムメインネットワークで送付する際は、ガス代はイーサリアムでの支払いになります。

そのため、イーサリアム以外の通貨を送金する場合もウォレットの中にイーサリアムを残していないとガス代が払えず送金ができませんので注意してください。

下画像は出金(送金)後のMetaMask側の画面です。

MetaMask(メタマスク)でスワップする方法

MetaMask(メタマスク)でスワップする方法

MetaMaskでは、簡単に通貨のスワップ(交換)もできます。

スワップについては、MetaMaskが、お得な取引所を自動的に探してスワップをしてくれます。

スワップの手順は以下のようになります。

  • ホーム画面でスワップを選択
  • スワップ元・スワップ先のトークンを選択(通貨は▼マークをタップすると選択できます。)
  • スワップする数量を入力し「クォートを入手」をタップ
  • ガス代(手数料)を確認して問題なければスワイプして完了

メタマスク(MetaMask)スマホアプリの使い方【応用編】

メタマスク(MetaMask)スマホアプリの使い方の応用編として以下の使い方を解説します。

  • トークンの追加方法
  • イーサリアム以外のネットワークを追加する方法
  • DeFiでメタマスクを使う手順(PancakeSwap例)

これらはメタマスクの汎用性の高さを表す使い方でもあるのでぜひ覚えておいてください。

トークンの追加方法

トークンの追加方法

メタマスクに入金した際やスワップしたあと、ウォレット内にあるはずの通貨が表示されず焦ることがあります。

その場合は、通貨が表示されるように次の操作をします。

  • メタマスクホーム画面で「トークンのインポート」をタップ
  • 検索窓に追加したい通貨名を入力します。
  • 候補のトークンが表示されるので選択して「インポート」をタップ。

以上で表示されます。

検索しても表示されない場合、通貨のコントラクトアドレスを調べて、カスタムトークンタブから直接MetaMaskへ追加する方法が必要です。
コントラクトアドレスが分からない場合はこちらからお調べください。

トークンアドレスをペーストし、(トークンシンボル、正確なトークンは自動入力)「インポート」をタップで表示することができます。

表視されるのは上記操作をしたアプリのみとなるので、例えばPC版でも表示させたい時はPC版でも同じ操作をする必要があります。

イーサリアム以外のネットワークを追加する方法

イーサリアム以外のネットワークを追加する方法

メタマスクでは、イーサリアムメインネットの他に、BSC(バイナンススマートチェーン)や、Polygon、Fantomなどのネットワークを接続することもできます。

これらのネットワークは、DeFiなどのサービスを使う際、DeFiの種類によっては必須のネットワークになります。

今回は、BSC(バイナンススマートチェーン)に接続する方法を解説します。

BSCとは:
BSC(バイナンススマートチェーン)は、海外仮想通貨取引所Binanceが提供するブロックチェーンのことです。
BSC上の有名なプロジェクトにはパンケーキスワップやビーナスなどがあり、これらを使用する際メタマスクに設定が必要となります。

BSCに接続する方法

STEP

スマホアプリ版メタマスクの「画面左上の三本線のアイコン」を開き、設定からネットワークを選択します。

STEP

ネットワーク追加をタップすると一覧が表示されるので「BNB Smart Chain」を選択し「Approve」をタップします。

STEP

「Switch to netwark」をタップした後、画像のように「BNB Smart Chain」とネットワーク名が変わっていれば完了です。

以前は、チェーン名やIDを手入力する必要がありましたが、今は選択できるようになっています。

選択できない場合は、「CUSTOM NETWORKS」を選択し、下記の情報を入力していきます。

ネットワーク名Binance Smart Chain
RPC URLhttps://bsc-dataseed.binance.org/
チェーンID56
シンボルBNB
ブロックエクスプローラーURLhttps://bscscan.com/

これらを入力して、追加をクリックすれば完了です。

DeFiでメタマスクを使う手順

DeFiでメタマスクを使う手順

DeFiにはいろいろなプロジェクとがありますが、今回は初心者でも使いやすく有名な「パンケーキスワップ」への接続方法を解説します。

手順は次のようになります。

STEP
メタマスクのネットワークをBSCにする

パンケーキスワップはBSC上のDEXとなるので、まずメタマスクのネットワークがBSCになっているかを確認します。

もし初めてBSCを使う場合は、先ほど解説した方法でBSCの設定をしてしまいます。

BSCに切り替わっていることの確認をしたら、「画面左上の三本線のアイコン」を開き「ブラウザ」を選択し「pancakeswap」と入力して検索します。

STEP
PancakeSwapに接続

検索すると一覧が出てくるので「PancakeSwap」を選択します。

フィッシングサイトがヒットする場合もありますので、アドレスが「https://pancakeswap.finance/」になっているか必ず確認するのじゃ

pancakeswapにアクセスできたら「Connect」をタップしメタマスクを選択。

ポップアップが出るので「接続」をタップ。

画像のように青い財布のマークが右上に出たら接続完了です。

同じように別のDeFiプロジェクトに接続することができます。

メタマスク(MetaMask)スマホアプリ版に関するよくある質問(Q&A)

メタマスクに仮想通貨を保管するのは安全ですか?

メタマスクは「秘密鍵」などのセキュリティで比較的安全なウォレットですが、常にインターネットに接続している状態なのでハッキングで盗まれる可能性があります。

このハッキングリスクを下げる方法として「ハードウェアウォレット」を使う方法が考えられます。

ハードウェアウォレットにすでにウイルスソフトが組み込まれている可能性もあるので、購入は正規店経由で行うようにしてください。

スマホでポリゴンを追加できますか?

可能です。メタマスクでは、イーサリアムメインネットの他に、BSC(バイナンススマートチェーン)やPolygon(ポリゴン)、AVALANCHE(アバランチ)などいろいろなチェーンを接続できます。

メタマスクは無料で使えますか?

メタマスクの作成や維持費、メタマスクに仮想通貨を保管している分には費用はかかりません。

ただし、入金や出金、スワップなどには所定の手数料(ガス代)がかかります。また、入出金(送金)の相手先取引所などの手数料も考慮する必要があります。

メタマスクの送金状況の確認方法はありますか?

仮想通貨の取引では、トランザクションといって送金履歴などが確認できます。このトランザクションを確認すれば、送金状況やかかったガス代(フィー)が確認できます。

トランザクションは、メタマスク画面左の3本線をタップして画像の手順で選択していくことにより確認可能です。

スマホでメタマスクの複数アカウントやウォレットの設定はできますか?

スマホで追加のアカウントを作ることはできますが、同じウォレット内の追加アカウントとなるため、セキュリティ上意味はありません。

ハッキング対策や、資産の分散などで複数のアカウントを作る場合は、PCのプラウザにアカウントを追加して、新たにウォレットを設定した方が確実です。

メタマスクでビットコインを保管できますか?

基本できません。メタマスクについては、イーサリアムのブロックチェーンに基づいた通貨の保管ができますが、ビットコインには対応していません。

ただし、BSCに接続して、バイナンスからBSC経由でビットコインを送金した場合は、BTCBと名前を変えてメタマスクで保管できます。

この場合、常にBSC経由での入出金となるため注意が必要です。

まとめ

今回の記事では、MetaMask(メタマスク)の使い方についてスマホアプリを中心に解説してきました。

スマホアプリであれば外出先でも使えてPCがなくても取引でき便利ですが、いくつか注意点もあります。
今回解説した点に注意して安全に使っていきましょう。

今後DeFiやNFTを使っていくのであればメタマスクは必須のツールになります。

今回の記事を参考にメタマスクをうまく使いこなして、仮想通貨の運用を快適に行い資産を増やしていきましょう。

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